【小説】日月星辰の名に誓う
『辰』
名を呼ばれるだけで幸福なのだと気づいたのは、自分の足で立ち、もう二度と動くことのない父の体を見下ろした時だった。生まれた時からあった当たり前は、当たり前なんかじゃないと、突きつけてきた現実はあまりにも残酷で冷たかった。 俺の名を愛しく呼んでくれる人はいない。俺を温かい腕で抱いてくれる人はいない。代わりのように俺の名を呼び、俺を抱き上げるあいつは、父と母を奪った鬼自身だ。 憎くて憎…
俺の屍を越えてゆけリメイクのプレイ日記。
初プレイです。
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